玉川大学ダンスドリルチーム「JULIAS」の主将を務める 西原 あかりさん 横浜市在住 21歳
”絶対優勝、有言実行”
○…絶対優勝、有言実行――仲間たちへ、そして自分自身に向けて何度も何度も繰り返し口にした言葉。最後の演技ではそれまでの気負いがなくなり、辛かった練習、悩み苦しんできたすべてを忘れて楽しめた。最高のパフォーマンスの後に待っていたのは、メンバー全員の力で手にした金メダル。「練習は大変なことの方が多かった。でもこのぶれない気持ちがあったからこそ、あのときの自分たちがあるのだと実感しています」
○…コーチから「優等生世代」と言われる今の4年生。平均以上ではあるが大きく踏み出すことができない。大会前の2週間。「どうしたら勝てるのか」を考え抜いた。そして、冒頭の言葉。本番で披露した完璧な演技は、優等生集団が自ら殻を破った証しだった。
○…幼稚園に通っていたときにクラシックバレエを始めた。チアダンスは高校に入ってから。バレエで培ったバランス感覚が役に立った。容姿と雰囲気からおっとりしているように見られるが、実は活動的だ。ゆっくりするのが嫌いで、オフの日もバイトや学校で過ごすことの方が多い。「疲れたときは自宅で飼っている愛犬に癒されます」
○…「日の丸を背負って金メダルを取るなんて、もう二度とない瞬間だった」と振り返る。リーダーとしての苦労もあるが、1年生のときから次期主将候補と言われたほどの逸材。後輩からは「いつも穏やかだけれど、自分に厳しい」と評される。次の目標は12月にある2つの全国大会。「このチームに入ってから3年間で取れなかった国内大会チアダンス部門の優勝、そしてグランプリをつかむべくチーム一丸となって全力で戦います」。主将としての最後の仕事は、自分たちJULIASらしい演技で最高の栄冠をつかむことだ。
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