忘年会や新年会など飲食機会が多い年末年始。町田市では現在、食品ロス削減を呼びかける「まちだ☆おいしい食べきり運動」キャンペーンを実施中。来年1月31日まで啓発ポスターの掲示やホームページなどを利用して情報を発信し、「宴会時における食べきり推奨行動」の提案を行っている。
食品ロスとは、食べ残しや期限切れなどの理由から、本来食べられたはずなのに廃棄されてしまった食品のこと。日本国内での年間の食品ロス量は食品関連事業者から339万トン、一般家庭から282万トンで、合計621万トンが廃棄されている。
町田市内でも非常に多くの食品ロスが発生していて、市の3R推進課によると、燃えるごみのうち約40%が食品関連で、そのうち約3%弱が未開封・未使用の食品となっている。飲食店での食品ロスの要因も、「食べ残し」がほとんど。宴会時では、出された食品の約19%に相当する1食あたり約150gの食べ残しが発生しているという。
宴会5箇条
このような結果から、町田市では、「おいしく!残さず!食べきろう!」と訴える「食べきるための宴会5箇条」を作成。市内の公共施設や協力店舗へのポスター掲示(=写真)やホームページなどで情報を発信し、食品ロスを減らすために多くの市民に実践を呼びかけている。宴会5箇条では、【1】参加者に応じた適切な量の注文、【2】開始前に「おいしく食べきろう」と声掛け、【3】お開き前に「食べきりタイム」の導入、【4】食べきれない料理は分け合う、【5】目指すは完食、を提案している。
また市では、この運動の協力店認定制度を新たに導入。「小盛や半サイズのメニュー設定や、提供量の調節を行う店舗」「食べ残しゼロを呼びかけている店舗」「ばら売りや量り売りなど、適量購入につながる食料品を販売する店舗」「割引など、完食に対する特典やサービスを行う店舗」などの取組みを行う市内飲食店、食品販売店、宿泊事業者を募集している。
認定された事業者には食品ロス削減に向けたステッカーやポスター、卓上スタンドPOPなどを配布するほか、ホームページやチラシで取組内容の周知・PRを行う。
問い合わせは3R推進課【電話】042・797・0530へ。
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