八王子舞台にドラマ NHK 「まつり」で撮影も
NHKが約10年前から制作している地域発ドラマの東京第一弾が、八王子を舞台にした「東京ウエストサイド物語」として秋以降に放送される。7月から市内各所で撮影が進められており、クライマックスシーンは八王子まつり(8月7日から9日)で収録される予定。
ハートウォーミングコメディ 放送は秋以降
物語は就職活動で悩む大学生の主人公と、突如として芸者を目指すと宣言した母親を中心に描くハートウォーミングコメディー。主演はNHK連続テレビ小説『マッサン』の主人公の妹役などで知られる早見あかりさん、母親役は羽田美智子さん。1時間ドラマで、今秋以降にNHKBSプレミアムで放送される。
撮影に先立ち、7月15日には早見さんと羽田さんが石森孝志市長を表敬訪問。その後は割烹「すず香」(中町)でマスコミ向けの取材会があった=上写真。
羽田さんは市内の短大を卒業している。キャンパスが市中心部とは離れていたため、「今回、八王子に芸者などの文化があると初めて知った。風情があっていい町。どこへ行っても同じ町並みではないところが八王子のいいところ」とコメント。早見さんは「八王子のことを多くは知らない部分もある。撮影を通して素敵な部分を知っていけたら」と話した。
北島親子が登場
ドラマはオール八王子ロケで撮影されている。また、八王子の観光大使を務める北島三郎さんが商店街の名誉会長として登場する。まちおこしに熱中し、主人公にも大きな影響を与える役どころという。さらに北島さんの三女で女優の水町レイコさんも出演。ドラマの中でも親子を演じ、父親に代わって酒屋を切り盛りする。7月27日に横山町で行われた記者会見=右写真=で北島さんは「八王子に住んで37年。第二の故郷八王子のためにひと肌脱げれば」と抱負を述べた。
「伝統残る町」
市内で置屋「ゆき乃恵」(中町)を持つ芸者のめぐみさんは芸者稽古の指導役としてドラマに出演する。なお、家の中での撮影は通常セットを使用する場合が多いが、ドラマでは実際に市内にある家を使っているという。
地域発ドラマは全国にあるNHKの支局がその地域性を生かして作る番組。10年ほど前から制作されはじめ、やがて「地域発ドラマ」とも呼ばれるようになった。
チーフプロデューサーの菓子浩さんは今回、八王子に選んだ理由を「取材してみると伝統が残っている町だと分かった。芸者や八王子まつりなど、その伝統が受け継がれており、新しいだけではなく古いものが残っている。ドラマ化したいと思った」としている。
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