5月28日(土)、堀之内地区で初開催する市民イベントの実行委員会代表を務める フじイ まさよさん 多摩市在住 45歳
「変化する喜び」伝えたい
○…「多摩センターと南大沢の間と説明することが多いんですよ」――。堀之内地区で陶芸教室を開いて11年。堀之内の事を知らない人が多いことにもどかしさを感じていた。「この街には、チェーン店でない個性的なお店がたくさんある。それをみんなに知ってもらいたかった」。協力を求めたのは周辺のお店。これまで交流することは少なかったが、人からの紹介や飛び込みで話を持ちかけ、20を超えるお店が出店する催しの開催が決まった。
○…短大卒業後、都内でOLをしていたが、結婚し夫の仕事の都合でアメリカへ。そこで出会ったのが陶芸。何気なく始めたものの、自らの手でモノを生み出す喜びに引きつけられた。以来、粘土を陶器の形にする「ろくろ」を回す時間は自分を見つめ直す時になっている。「技術が足り無くて失敗することはほとんどないんです。その時々の心が表れるんです」。その独創的な世界を楽しむ毎日を送っている。
○…生徒に陶芸を教える一方で、いち陶芸家としての活動にも力を注ぐ。作品が評価を受けることで、「自分の見る世界」が広がると考えているためだ。作品にスパイラルな模様を練り込むのが”フじイ流”。見て楽しむだけでなく、模様のある所とそれ以外では手触りが異なるように仕上げ、「使う」楽しさももたせている。「『私のつくったカップを使いたいからコーヒーを飲もう』と言ってもらえると笑顔になっちゃいますね」
○…学生時代は人を引っ張る立場に立つことは少なかったが、陶芸教室を主宰するなど、日々新しい変化を求め「進化」してきた。「新たな試みは多くの人たちと出会うチャンスでもある。人は私を変え成長させてくれる」。今回のイベントが、人と人がつながる場所となり、皆が「変化する」きっかけになることを願っている。「準備を通して仲間が増えた。それが一番うれしい」。新たな出会いを期待し、当日が待ちきれない。
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