八王子版 掲載号:2016年5月26日号 エリアトップへ

多摩・八王子江戸東京野菜研究会の代表としてその普及に努めている 福島 秀史さん 大和田町在住 51歳

掲載号:2016年5月26日号

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種というバトンつなぐ

 ○…江戸時代から昭和40年(1965年)頃までの固定種等に由来する江戸東京野菜。現在42品目あり、そのうち「高倉ダイコン」「川口エンドウ」「八王子ショウガ」の3種類が八王子の固定種だ。「高度経済成長が始まった頃から安定供給のために、大きさや形がそろっているもの、味が安定しているものなどが求められるようになった」。現在流通しているものは一代交配種と呼ばれる生育しやすく形の整ったものばかりという。「個性のある野菜が流通に乗らなくなった」

 ○…4年前、当時唯一の八王子産の江戸東京野菜を作っているのは1軒の農家だけだった。それが偶然にも妻の親戚であり、毎年その高倉ダイコンの沢庵をもらっていた。知らず知らずのうちに貴重な「固定種」を口にしていたことに気付いた。「自分の中でスイッチが入った。『種をつないでほしい』と言われているように感じた」。2014年春に活動をスタートさせてから約2年。八王子の江戸東京野菜の認知度は順調に向上してきたと感じている。

 ○…ずっと広告畑を歩いてきた。終電での帰宅や泊まり込みが多かった。「夜中にコンビニの食事やラーメンなど。食生活は良くなかった」。そんな暮らしの中、何気なくホームセンターで購入したトマトの苗を育ててみた。自分で作ったトマトのおいしさは格別だった。以来、休みのときは野菜作りに取り組んだ。趣味が高じて4年ほど前、独立して食や農に特化した広告会社を立ち上げた。

 ○…江戸東京野菜は万能で多くの人のニーズにあう一般的な野菜ではないかもしれないが、その強いオリジナリティに魅力を感じている。「独立した自分も安定感はないかもしれないが、やりたいことができている」と、江戸東京野菜に自分の人生を重ね合わせる。「今ある種は、江戸時代から途絶えずにバトンされてきたもの。種には先人たちの思いが込められている。しっかりつなげていけたら」

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