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八王子版 公開:2016年6月9日 エリアトップへ

「中大生、選挙に行こう」 学内サークルが啓発活動

教育

公開:2016年6月9日

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 中央大学(東中野)の選挙啓発活動に取り組むサークルが現在、7月10日(日)に行われる参議院選挙に向け、「啓発」準備を進めている。同選挙が公示される6月22日(水)以降に、啓蒙活動用ブースの学内設置を予定するなど、目前に迫った選挙に向け、取り組みは佳境を迎えている。

 中大生の投票率アップを目指すこの活動に昨年から取り組んでいるのは、同大学生38人で構成される「Vote at Chuo!!」だ。法学部政治学科3年の古野香織さんが立ち上げたサークルで、20歳前後の同世代に選挙に対して興味をもってもらい、「若者の声が国政に反映するようにしたい」と、これまで学内に期日前投票所を置くための交渉を外部と行うなどしてきた。「昨夏、中大生約千人に行ったアンケートで、住民票の登録が八王子ではない学生が8割に及ぶことが分かった。八王子市民しか投票できない投票箱を学内に置いても効果は薄いと考え断念した」と古野さん。

 そのため、昨年夏以降は、今夏に行われる予定となっていた参院選に向けて、中大生が投票へ向かうきっかけとなる新たな施策をメンバーと共に練ってきた。

ブースを設置

 その一つが、6月22日以降に予定している選挙について「知る」「学ぶ」ことができるブース(問う票所)の学内設置だ。「誰に投票していいのか分からない」「どんな政党があるのか知らない」など、昨夏行ったアンケートで選挙に行かない理由として挙がった疑問点を解消できる場にしたいと古野さん。「タブレットで候補者の事が『すぐ分かる』ようにしたり、今回の選挙の争点を複数の新聞で調べられるようにしておく予定です」。サークルメンバーが個々に疑問点に答えるのではなく、ブース利用者が自ら調べる形にすることで、より自発的に選挙と向き合えるようにする計画だ。

近隣の店舗に協力依頼

 同大近隣の飲食店などの店舗にも協力を求める。中大生が「投票したことを示すもの」を提示すると、食事代が割引になるサービス(選挙割)などを協力店に依頼し、それを中大生の投票率アップにつなげるプランももっている。「飲食店や商業施設を中心に協力を求めていく予定」と同サークル。相談を受けた古本の買取などを行っている「ブックセンターいとう」東中野本店の吉田徹店長は「学生さんの力になるのであれば、できるだけ協力したい」と話す。

疑問の声も

 一方で、こうした活動に疑問の声も挙がる。同大文学部4年の学生は「割引を受けられるから選挙に行くというのは本質から外れているのでは」と首を傾げる。

 そのような声に対して同サークルは「選挙に行くきっかけをつくることが第一。当サークルの1年生も当初は興味本位で入部したものの、今では政治に関心をもつようになった」と話す。 そのため、設置予定のブースにも「気軽さ」を加える予定だ。景品が当たる抽選会をブースで開き、「集客」を図る計画を立てている。

 市選挙管理委員会は「選挙権が18歳に引き下げられたこともあり、当会でも市内の中高生に選挙についての啓蒙活動を行っているが、学生主導でこのような活動をしてくれるのは頼もしい限り」と取り組みを歓迎している。

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