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市早朝野球連盟 交流の場として40年 年齢、職業超え「絆」生む

スポーツ

掲載号:2016年7月7日号

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小林さんが総監督を務める「中町メッツ」メンバー
小林さんが総監督を務める「中町メッツ」メンバー

 八王子市内の球場で、平日早朝に軟式野球を楽しんでいる「八王子市早朝野球連盟」(小林章一会長・71=下写真)が40年目のシーズンを迎えた。時間を確保しやすい朝の時間帯を活用し、社会人や学生、定年退職者など職業や年齢が異なる参加者が一緒に汗を流すことで地域交流の場としての役割を果たしてきた。

 「あいつまだ来ないよ」「連絡してみたら」――。6月下旬の午前5時30分過ぎ。同連盟の公式戦を前に、北野公園野球場(北野町)では、参加チームによるメンバー間の点呼が行われていた。仕事を抱えている社会人が多いため、前日の仕事の状況などによっては、参加を予定していた試合に出場できなくなる選手も少なくなく、いかにベストメンバーを集められるかが勝敗の鍵を握る。「選手が揃うとほっとする。試合前は気が抜けないよ」と笑う小林さん。

 現在、同連盟には市内9チームが加盟し、総当たりのリーグ戦などを主に4月から10月まで、平日の午前6時から7時30分(最大7イニング)の間に行っている。選手は、社会人や学生、定年退職者など職業が異なる10代後半から70代までと幅広く、女子選手も出場している。

 試合終了後に、スーツに着替えて会社に向かうサラリーマン、通学する学生など、ユニフォームから着替えて、それぞれの生活に戻っていく姿は40年間変わらない光景だ。「短時間で貴重な時間を活用するからこそ、みんな一生懸命だし、仲間意識が芽生える」。小林さんは早朝野球の魅力をこう語る。

「みんな楽しめる」がモットー

 同連盟(当時は「八王子市早朝野球大会」。現称は81年から)は1976年に発足。同時期の休日などに開かれていた「八王子商工会議所」主催の野球大会に参加していた当時31歳の小林さんが「もっと野球を楽しみたい」と野球仲間らと共に、自分たちの手で野球大会を立ち上げたのが始まり。ほとんどのメンバーが仕事を持っていたため、ゲームは時間を捻出しやすい早朝に。「当時は球場を確保するのが大変だった。『朝から騒がしい』と叱られることも多かったよ」と小林さんは当時を振り返る。

 連盟のモットーは当時から変わらず「みんなが楽しむこと」。そのため、参加者全員が試合に出場できるように、DH(打つだけの役割)の選手を複数人出場できるようにするなど試合運営に工夫を凝らしてきた。参加チームのひとつ「アルプス」の佐藤優衣さん(23)は「和やかな雰囲気のなかでも、みんな一生懸命。やりがいがあり楽しい。女性でも気軽に参加できる」と参加理由を話す。

参加チーム減少

 同連盟が頭を悩ますのが、参加チームの減少だ。1980年の20チームを最高に年々減少し続け、現在は9チームに。「多趣味の時代になったから仕方のないこととは思うが諦めずに選手募集を続けていきたい。いかに周知するかが課題」と小林さん。そのきっかけになると期待しているのが、100イニングに渡って野球を行う来年実施予定の「マラソン野球」だ。市制100周年記念事業のひとつとして、市から認定を受けた。「子どもから大人まで誰でも参加できる催し。連盟の良いPRになる」と微笑む小林さん。「野球は一人ではできない、助け合いのスポーツ。その魅力を今後もプレーを楽しみながら伝えていければ」。親子三代で出場する選手を生む――。それが小林さんの夢だ。

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