八王子市は市制100周年を記念し、市役所内で結婚式を挙げられる企画を発表した。18日には多くの人の注目を集める中、1階市民ロビーで「本番さながら」の模擬挙式が行われた。
八王子市「記念の年ならでは」
「100周年だからできること。(市役所を使うなんて)信じられない」。関係者も驚くこの企画は、京王プラザホテル八王子(旭町)による「八王子100年婚プランSUMIRE」。市、公益社団法人八王子観光コンベンション協会と検討を重ね、「結婚を通じて八王子を盛り上げよう」と前例のない「大胆なアイデア」の採用に至った。
市ではメモリアルイヤーに夫婦となる2人を祝えればと、7月から「100周年婚姻届」(限定1000部)の販売を始めた。「織物の町」らしく一冊ずつ手染めで作るなど「凝ったもの」となっている。
その婚姻届に関する地域連携企画として展開されているのが市内のブライダル事業者による「100年婚」。100周年にちなみ、「幸せが100年続くように」と9つの式場などが記念のプランを用意しており、SUMIREはそのひとつだ。
いちょうのパレードも
SUMIREは「市役所で挙式(人前式)」が目玉で、式の際は市民ロビーにバージンロードや祭壇を設置し、「式場さながら」の演出をする。披露宴の会場はホテルとなり、そこでは八王子の地元野菜を使った料理などが振る舞われる。さらにこのプランには今年の八王子いちょう祭り(11月)の際、名物のクラシックカーパレードに乗車できる特典も含まれている。「地元にこだわりました。まさに八王子ならでは。100周年ならでは」と担当者はプランに込めた思いを語る。
3組のみ受付
模擬挙式は午後2時過ぎにスタートした。ホテルスタッフ30人、市担当者15人が取り仕切り、市役所の通常業務が行われる中、現場は厳かな雰囲気に包まれた。弦楽四重奏の音色が響き、市役所入口から新郎、そして新婦が登場すると「会場」には大きな拍手が沸き起こった。式は指輪交換、結婚証明書への署名など本番同様に進行し、最後は屋外でフラワーシャワー、バルーンリリースもあった。「(現場に居合わせ)気になった方から早速問い合わせがありました。『地元好き』の市民の方におすすめしたい企画です」と担当者は話す。SUMIREは3組のみの受付となっている。
なお、模擬挙式の新郎新婦は、同ホテルの従業員だそう。
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