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家具店の美術館 仏絵画140点

文化

掲載号:2018年1月25日号

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このほど展示をはじめたキスリングの「カーテンの前の花束」(1937年)と村内さん
このほど展示をはじめたキスリングの「カーテンの前の花束」(1937年)と村内さん

あの「村内」に

 「綺麗は無条件ですから。綺麗なものはみんな好きでしょう」。館長の村内道昌さんは笑顔を浮かべる。村内さんはあの大型家具店「村内ファニチャーアクセス」(左入町)の創業者。店舗の中に実は「美術館」があり、村内さんはその館長も務めている。

 家具店がオープンしたのは1969年。美術館はその2年後、店舗の一角に村内さんが個人で集めた西洋絵画を飾るギャラリーを設けたのがきっかけ。1982年、増床を機にパリの小さな美術館をモチーフにオープン。2015年には公益財団法人の認可を受けた。

 19世紀のフランス絵画を中心に約140点を常設する。村内さんが特にお気に入りの「バルビゾン派」の作品が多い。また絵画だけでなく、家具店らしく世界の様々な椅子を展示し、「日本初の家具と絵画のコラボレーション」と話題を集める。

 館内にある作品の中で印象深いものとして村内さんはコローの「ヴィル・ダヴレーのカバスュ邸」をあげた。1970年代、NYの画廊で購入。作品は20種類以上のグリーンを用い、新緑の明暗を鮮やかに表現している。フランスでは教科書にも採用されるほど評価が高いものだ。

コローの思い出

 都内でコロー展があった際、この作品を出品することになった。「展覧会に訪れた皇后陛下が『まるで宝石のよう』とこの絵をほめてくださったそう」と村内さん。主催のルーブル美術館から届いた礼状は、今も絵のそばに大切に保管している。「小さいけれど素敵な作品」と嬉しそうに話した。

■村内美術館【電話】042・691・6301/村内ファニチャーアクセス八王子本店内3階/入館料一般600円
 

パンフレットの表紙にはお気に入りのコローの「ヴィル・ダヴレーのカバスュ邸」
パンフレットの表紙にはお気に入りのコローの「ヴィル・ダヴレーのカバスュ邸」

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