上肢、体幹機能に障害がある石川町在住の高田浩深(ひろみ)さん(56)が自作の絵をネットメディアで公開し活動を広げている。「手足が不自由な身体障害者の挑戦」などと題して今年からYouTube、Facebookなどで発信を始めた。
7年前に脳挫傷
宅配業社に勤務し資金を貯め、宅配寿司会社を立ち上げた。しかし事業は波に乗らず廃業。離婚も重なりアルコール中毒に陥った。そして7年前、転倒し頭を強打。脳挫傷を患った。
現在「右上肢機能の軽度障害」「左上肢機能の著しい障害」などがある。「歩行困難」で食事、トイレ等は介助が必要だ。
絵が好きで、社会人になっても趣味として水彩画は描いていた。手足が不自由になってからは一段と力を入れるように。動物をテーマとしたものが多く、1日1点ほどを描きあげる。インスピレーションを大切にしており、思い立ったら夜中でも起きて筆を持つそう。
母親の輝子さんは「ぼーっとしているよりはいいかな。前向きで」と温かく見守る。2人で暮らす都営住宅の一室は「ギャラリー」として開放もしている。
報酬から「夢」発見
高田さんは「障がい者アートを応援する」社会貢献型事業に登録しておりそのサイトで一部作品を公開している。ある企業が関心を示し、応援を希望。高田さんは作者報酬を受けたことがある。その経験が自信を生んだ。「メジャーになりたい。絵を売ってNPOなどへ寄付したい」と夢を抱く。
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