八王子市出身の医師、肥沼(こえぬま)信次(のぶつぐ)博士(1908〜46)の生涯を描いた紙芝居が完成した。制作した市民団体「Dr.肥沼の偉業を後世に伝える会」(塚本回子会長=人物風土記で紹介)が24日、八王子市役所を訪れ、90冊を寄贈した。
肥沼医師は第2次大戦後のドイツ・ヴリーツェン市で伝染病患者の治療に尽力。しかし自らも感染し37歳の若さで命を落とした。その献身的な姿勢が称えられ、94年にはヴリーツェンの名誉市民となっている。
塚本さんは「肥沼医師のことを伝えたいと一昨年から活動をしてきました。昨年学校へ講演にいくなか、低学年にこの内容を伝えるにはなかなか難しい。紙芝居がいいかなと」と制作にいたった経緯を話し、「子どもたちに少しでも知ってもらえたら」と思いを述べた。
紙芝居「ドクター肥沼ものがたり」は、会のメンバーである田中尚子さんが原画を担当するなど、3人で作られた。市内小学校へ70部、図書館へ20部、配布される。
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