「ドキュメント番組が作れるくらい」――。これまで幾度と取材を受けてきた。中野上町にある野口染物店の「伝統技術」についてだ。
江戸時代から200年以上続く老舗。藍染の反物のみを制作する。
6代目による藍染
野口家長男の和彦さんが行う「型付け(かたつけ)」(浴衣の模様付け)から、6代目の汎(ひろし)さんがする「藍染」まで。手作業で進む工程は、一つひとつ奥深い。汎さんは言う。「復元しようと、見学に来る人もいる。でも1日見ただけじゃ無理だよ。うちはいい加減にやっている。その『いい加減』が難しいんだよ」「(藍甕(あいがめ)の管理など)せがれには教えない。自分もそうだったから。後になってわかる。言っていたことがこうなんだなって。経験しないとね」
地元で取り扱い
同店で染められた反物は高級メーカー竺仙(ちくせん)(日本橋)を通じ全国の百貨店などで販売されている。市内では八日町の荒井呉服店のみが扱う。なお同店では10日(日)まで仕立て代が無料となる「ゆかたお誂(あつら)え会」を実施している(税込2万5000円以上が対象)。(問)【電話】042・625・5291
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