市北西部の上川地区。高齢化率が比較的高い地域で、町会長らは町の将来について不安を抱く。そんな中、6月末には「町おこし」について初めての懇談会を開催。また八王子まつり「民踊流し」には中、東、西部と全地区の愛好者が集まり「オール上川町」として初参加する。新しい一体感が生まれつつある。
高齢化率44%
2017年12月の市の調査によると、上川町の総人数は、ここ5年間で1708人から1558人に減少(マイナス8・8%)。高齢化率は34・9%から44・1%に上昇した。市の高齢化率は26%。上川町は近隣の地区と比べても高い。「児童数も減っている。中部町会は小学生のいる世帯が3軒だけ。かつては30軒くらいあったと思う」(中部住民)
「存続のために協力体制をとれることはないか」。6月29日、地域活性化にむけた懇談会が開かれ、町会、子ども会の役員ら30人ほどが集まった。主催した上川連合町会の高野誠三会長(70・上川町在住)は「意見交換を通じて、関係者の知恵を反映できる場になれば」と話す。第1回は「地域のことをもっと知ろう。語ろう」をテーマに、学校運営、里山保全、伝統文化継承などについてそれぞれの代表者から話があった。今後3カ月に一度ごと開催していく。
「魅力アピールしたい」
「どうなることかわかりませんが、とてもワクワクしています」。8月4日にある八王子まつりの民踊流しに今回はじめて、「オール上川町」で参加する。地元愛好会の責任者、栗原久江さんは「16号を越えた中心部で踊れるようで、一生懸命やってきた甲斐がありました」と喜ぶ。
6年前の2012年、上川町中部町会女性部として25人がお揃いの浴衣で「上川地区」から初参加した。16年には東部地区にも呼びかけ、30人で「ギネス世界記録」の達成に貢献。17年に組織名を「八王子まつり上川町民踊流し愛好会」と改めた。そして今年、西部地区の愛好者にも募り、「オール上川町」での参加が実現。総勢50人(男性5人)で上川町の「元気な姿」をみせる。
懇談会開催、全地区からのまつり参加など、新たなまとまりが見えてきたことについて高野さんは「活性化はかねてからの課題。色々な形で魅力をどんどんアピールしていきたい。人が集まるような地域になれば」と期待をよせる。
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