八王子の魅力を広く紹介する役割などを担う「八王子観光PR特使」の2期選考が始まった。市などで構成される、主催の八王子観光大使運営協議会は、行政などではアプローチしにくい層に対して街をPRできるとして、この事業を発展させていきたい考えだ。
現在、特使として活動するのは、芸能やスポーツなどの分野で活動する10組(個人またはグループ)。2016年2月から、それぞれの取り組みを通して八王子をPRしている。
その一つ、ロックバンドの「ニューロティカ」は特使就任以来、市外のイベントで「八王子」という名前の入った独自のフラッグをライブ会場に掲げるなど、市外のファンに街のPRをしてきた。
「市内でも特使と名乗り、催しを開くようになりました。おかげで私たちの知名度もあがっている実感があります」とバンドのヴォーカルを務める、あっちゃんさんは笑顔をみせる。
また、30年以上にわたり八王子を中心に活動してきて、ようやく周囲の見る目が変わった、とも。「街に認められたという思いもあります」と話す。
一方、特使を務める4人組バンド「フラチナリズム」のマネージャーは「街の方々との交流が多くなり良かった。当バンドのファンが八王子を訪れる機会も増えているようだ」と特使になったことへの感想をもらしている。
任期2年
特使の任期は2年間で年1回、PR活動の報告義務などがあるほか、市内で開催される観光イベントなどへの協力が求められる。
協議会担当者は「皆さんには、八王子を愛する気持ちをもって活動してもらっています。任期後は基本的に自動更新として特使を続けて頂く方針です」とし、「1期」の多くは、行政などではアプローチしづらい他地域の若者などに対して、八王子のPRをしてくれた、と評価している。
5組程度を募集
協議会が今回、2期として募集したのは、個人、グループを含め5組程度。先月末に締切を迎え、8組の申し込みがあったという。
「これまでにないジャンルを専門とする方にもお申し込み頂いた。今月中に書類選考し、10月頃から面接を重ねていく予定」とし、年内には、2期メンバーの発表を行う計画だという。
八王子で育ったバンドを応援するキャラクターとして、「2期」への名乗りをあげた市内在住の馬場眞由美さんは「生まれ育った街のために力になりたいと思いました」と話し、「2期」入りへのPR手段のひとつとして、街への愛情を込めた八王子の応援曲を制作した。「八王子愛だけは誰にも負けないと思っています」
歓迎する声 多数
「2期」の誕生を期待する声は少なくない。
あっちゃんさんは「一緒になって八王子を盛り上げることができれば。当バンドとジャンルが異なる方々だとなおさら、コラボが楽しみ」と話し、来月、イベントを開く予定の北野商店会・夏目敏明会長は「特使の方に昨年の催しに参加頂いたが、会場を盛り上げてくれた。特使の方が増えることは街の活性化につながると思う」と期待を寄せている。
|
<PR>
八王子版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|