世界ジュニアアルティメット選手権大会に日本代表の1人として出場した 大塚 捺子(なつこ)さん 山田町在住 18歳
「相手を思う」 広がれば
○…「最後に名前を呼ばれて…。夢かと思いました」。今年2月、静岡であった選考会に参加。50人の中から「22人の代表」の1人に選ばれた。そして8月、「メダルをとる」と強い気持ちでカナダへ。それだけに6位だった結果に悔しい表情を浮かべる。「試合に出ることのできない選手の分まで頑張ろうと。でもミスが多かったですね」
○…祖母、母と同じく共立女子第二高等学校に通う。運動は得意で、小学生のときにはサッカーで市の選抜になったこともある。中学を卒業する頃、アメリカ留学を終えた兄から「アルティメット」という競技を紹介された。フライングディスクを使ったアメフトのようなもので、近く(福生市)にチームがあることを知り体験へ。高1から競技を開始。2年間、週5で練習をこなしてきた。
○…趣味は海外ドラマの鑑賞。世界大会で訪れたカナダは、お気に入りの俳優の故郷で「その場所を観光もできて良かった。現地の人に圧倒されて少し怖かったですが」と笑う。地元八王子が大好きで、小さい頃は「市長になりたい」と思ったほど。ほどよく便利で自然も豊か。「八王子の人の人柄も好き。近所の人がおはぎをくれたりして」
○…最近気になったニュースは、国会議員によるLGBTの見解。受験勉強に励む今、将来は「差別のない社会を作りたい」と話す。そう考えたきっかけはこの競技のフェアプレー精神。審判がおらず、判定がわかれたときは選手が話し合いで解決する。「大切なのは『相手を尊重する』こと」。同じ思いを社会の中でも抱くようになり、進んでLGBTと関わることも。「そういう人がいてもいいんじゃないかな」――。アルティメットが教えてくれた。競技が広まることで、そう思う人も増えればと願う。
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