記者 がんと診断されても5年、10年と長生きができる時代と聞きます。
「そうですね。しかし『治療が終了=治った』ではありません。再発や妊娠、老化への不安などで心を病むのが一般的な経過です。本人も家族も、誰に何を支援してほしいのかもわからなくなるものです」
記者 病院に「支えるシステム」は?
「病院は治療する人を対象としています。地域の拠点病院やクリニック、訪問看護ステーションで『支えている所』もありますが、その対象は一部の市民だけで、地域での連携体制も確立していません。行政も支援の糸口を模索している段階のようです」
記者 包括的な支援が必要であると。
「がんサバイバーは人生の長い期間、苦悩を強いられることにもなります。私たちは、途切れのない支援に対して『包括的支援』という言葉を使っています。ニーズに応じて適した情報を提供したり相談を受ける。そのような活動で『(途切れぬよう)隙間をつなごう』としています」
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