12月に開催する「第6回八王子ShortFilm映画祭」の実行委員長を務める 中村 忠正さん 多摩市在住
底なしアイデア 活気生む
○…光る映画人の原石発掘を目的として開催してきた映画祭。過去5回全てで実行委員長を務めてきた。「回を重ねるごとにレベルが上がってきた。若い荒削りの作品をみるのは楽しいよ」。作品の質向上の背景には注目度が増したことによる応募数の増加がある。「街おこし」を兼ねて――。そんな思いで自身が企画したイベントの発展に手応えを感じている。
○…鑓水にある結婚式場を運営する会社の代表を務める。知人に頼まれ、式場を引き継いだ時に見た少し元気のない八王子。「この街で仕事をさせて頂くものの使命として、地域を盛り上げたかった。その企画の一つがこの映画祭」。その副産物が力強い仲間を得たことと話す。顔見知り程度だった市内の名士たちが快く協力してくれ、今では信頼できる友人に。「影響されて、いつの間にか、八王子好きになりましたよ」
○…根っからの商売人だ。出身地である山梨県の学校を卒業後、都内で家電販売会社に。「商売は世のため、人のため、そして自分のために」という視点を学び、実力をつけ独立。選んだのが宿泊業。「ホテルで人間ドッグ」などのサービスを生むなど、アイデアで勝負してきた。「お客さんのために、と考えると尽きないんです」。笑顔を贈ると自分の幸せとして戻ってくる――。そんな仕事に誇りを持っている。
○…11月にはこれまでのグランプリ作品全てを揃えた上映会を開催する。名が売れ出した映画監督や俳優たちの原点を楽しんでもらいたい、と。自身は子どもの幼少期のアルバムを覗く気持ちで観賞するつもりだ。「15分程度の作品。いかにつくり手の思いが凝縮されているのかを見てもらいたい」。仕事が趣味と話す、年齢不詳のアイデアマン。まだまだこれから、と笑みをみせる。
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