多摩ニュータウンの歴史や課題を「市民の目」で調査・研究している団体がある。地域住民や行政関係者、大学教授などで構成される「多摩ニュータウン学会」だ。
会長を務める明星大学教授の西浦定継さんはニュータウンの魅力に引きつけられた人の一人。
「多様性のある住宅が立ち並び、造園技法によって正確に緑が植えられた都市計画の教科書通りつくられた街。今後40、50年経過した後、どうなっているのか興味深い」と話し、約3千ヘクタールにも及ぶ、同ニュータウンのような開発は世界でも珍しいのだという。
「都市づくり」に興味
若い頃から「都市づくり」に興味をもってきたという西浦さん。アジアやヨーロッパ各国をまわり、街中を歩くことでその国の実態を見てきた。
「40年以上にわたり通っているタイ・バンコクは、都市が著しく発展していく一方で、スラム街がなくなることはない。それはなぜなのか、などと考えるのが楽しいんです」
いずれ、それら”街歩き”の成果として都市計画に関する論文を書くのが目標なのだという。それが研究者の役割であり、後世に役立つものになれば、と話している。
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