奉仕活動に従事する「国際ソロプチミスト八王子」の会長に就いた 西村 敏子さん 台町在住
「お転婆」に前進あるのみ
○…13年前に続き、2回目の就任。台町の寺院へと嫁ぎ、寺の仕事に没頭するなか「新しい視野」を与えてくれた場所がここだった、と話す。八王子市内の女性経営者らが集まり、多くの刺激を受けてきたのだと。「お勉強の場となっています。入会から20年以上経た今も、それは変わりません」。尊敬できる仲間たちを率いる役割だからこそ、強い責任感を抱いている。
○…大田区出身。自身をお転婆の江戸っ子と話し、その「名残」が舞踊の先生としての顔。学校を卒業すると大手レコード会社で歌手などに対して振付を教え、同じ会社に勤めていた輝成さんと結婚し住職の妻となってからも、地域住民や寺で運営していた幼稚園のなかで子どもたちに踊りを教えてきた。「踊りってみんなを元気にするんです。踊りを通じて八王子に馴染むことができたと思っています」
○…昨年、長年連れ添った輝成さんを亡くした。大きな支えだっただけに悲しみは大きかったが、息子夫婦がしっかりとしてくれているから「お寺の方は安心」と話す。一歩下がり見つめてきた輝成さんは昔かたぎの厳しい人。ただ、「家族には丸かったんですよ」と。今回の会長就任が決まった時に輝成さんがかけてくれた「応援するよ」という言葉が今も心に残る。それは自信を与えてくれる魔法となっている。
○…年齢的に坂を下っているところと話すなかでも学びながら前進していきたいと力を込める。生きている限りは楽しくありたいとするその背景にあるのが貪欲な心。前回会長に就いた時は苦手だったパソコンのスキルを学び、自身で作成した「お便り」を出し、皆を驚かせた。「今はラインを使えるようにと言われているんですよ」。日々進歩する。それがお転婆であり続けられる秘訣だ。
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