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子ども相談 聴き手が不足 八王子の団体 ボラを募集

社会

掲載号:2019年9月19日号

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説明をする羽田さん
説明をする羽田さん

 電話だけでなくサイトやSNSなど、悩んでいる子どもが相談する窓口は広がりつつある。その一方、相談相手となる「聴き手」(受け手)の不足が課題にあがっている。子ども電話相談の全国的な運動「チャイルドライン」を八王子で専門的に行うNPO法人チャイルドライン(寺町)も存続のため人材確保に必死だ。現在、ボランティアの募集に力を入れている。

一期一会の電話

 チャイルドラインの活動を行う団体は全国に70ある。対象は18歳までの子ども。全国共通のフリーダイヤル(【フリーダイヤル】0120・99・7777)で、空いている回線につながる仕組み。匿名で、秘密を守ることが条件。相談内容は「恋愛」や「勉強」、「進路」といった話題から「虐待」や「不登校」といった深刻なものまである。

アドバイスNG

 「今はネット社会だからリアルな人間関係が希薄化している気がする。だからこそ、直に声を聴くんです」と同法人理事の羽田礼子さんは説明する。子どもたちは話すことで漠然としていた悩みが、整理されていくという。「基本的にアドバイスはNGです。子どもと一緒に考えていくことで、内発的な心を育みたい」。同じ相手とまた話せるとは限らない。「だから1回1回の電話が一期一会。しっかり向き合えば子どもは自分から回復する力を持っている」

 市内で子どもに向き合う事業に携わる男性はこの活動について、「確かに最近の問題を抱えている子は『聞いてほしい』だけでアドバイスを求めない場合は多い。ただ本人は相談願望を持っているケースがほとんど」とし、「『聞いてくれる大人』は、まずは話して落ち着いて行動するために役立つ存在になるのでは」と評価した。また「中には家にも学校にも居場所のいない子もいます。そのような子にとって最後の砦になるかも」と話した。

出られるのは半数

 八王子チャイルドラインの受け持ちは水曜日の午後6時から9時までと、土曜日の午後4時から7時まで。「受話器を置いてすぐ鳴る」など、3時間の間はひっきりなしに電話がかかってくることが多い。2人で電話に対応し、電話を受けない「支え手」が必ず「受け手」に付き添う。「気持ちの負担をその場でフォローし、その日のうちに吐き出して楽になってもらうことが大切」と話す。

 発足から19年目。一昨年から昨年にかけては受け手不足で存続の危機だったという。

 「人手も回線も不足していて、着信率(電話に出られる割合)は全国的に50%ほどです」。約半数の電話を取り逃がしている状況だ。「1人でも多く、悩んでいる子からの電話に出てあげたい」という思いから、毎年この時期に講座を開いている。「指示しない、指導しない、傍聴する。それらで子どもを支援します。とてもやりがいのある仕事。一緒に受け手をしませんか」と羽田さんは呼び掛ける。
 

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