制作したロボットを地域の交通安全イベントに出演させている 小野 晃弘さん 府中市在住
「ゆるーく」笑顔誘う
○…依頼を受け、高さ約10Mのアニメ「パトレイバー」の実写版で使用する「原寸大」ロボットを制作。以来、劇中ではそのロボットが警察の所有するものだったことから、「話題づくりに」と全国各地で開かれる交通安全イベントなどに呼ばれてきた。ファンからはロボットを動かす自らも「ゆるい」具合がアニメの登場人物のようだと。「3カ月の強硬スケジュールでつくったもの。皆さんに喜ばれるのはうれしいことです」
○…大塚にある会社を拠点にこれまでも映画やドラマで使用する劇用車を生み出してきた。ドラマで使うパトカーや救急車、最近ではキャンピングカーをラジオスタジオに改造。業界内では「変わった乗り物は小野に」が定着している。不可能と言うのが嫌い――。それが様々な要求に応える源に。「『やべーっすごいね』と驚かれるのがたまらないんです」。豊富なサービス精神で凝りすぎてしまうのがたまにきずだ。
○…トレードマークの頭の上に乗せたサングラス、人懐っこい笑顔。人に会うたびに笑顔で話しかけ笑いを誘う。スタイルはアメリカン?両親が米軍基地で働いていたこともあり、幼い頃からアメリカ文化に触れてきたことが背景にはある。ただ、「海外では車を自由に改造できて個性が出せる。羨ましい」と笑顔をみせつつ、自身の愛車は硬派なドイツ車。そんな堅実さも持ち合わせている。
○…カンボジアなど発展途上の国で車両の技術指導にもあたっている。そこで目にするのが現地の活気。特に若者の勢いを感じているが、比べて元気のない日本の若者に残念な気持ちをもっている。「野心をもちながら車に乗ってもらいたいよね」。「中2病」の自分に突っ込みを入れてくれる街になれば。そんな思いで愛車を走らせる毎日だ。
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