理学療法士の大淵(おおふち)康裕さんは、ダブルワークとして高齢者や身体の不自由な人が安心して旅行ができるようにプランを立てて介助する「旅孝行」というサービス事業を展開している。病院で働く中で、「本人にとっての楽しみや生きがいがないと、元気につながらない。医療だけではできない部分を埋めたい」と3年前から始めた。
温泉にも入れる
「温泉にも入れますし、人工呼吸器を付けたまま新幹線に乗ったこともありますよ」と大淵さん。その人に合った移動方法を考え、事前に現地の医療体制を調べる。「万全の備え」で、草津や京都といった遠方に出かけたこともある。
宿泊費等別で1泊3万円ほど。利用者の多くから「また行きたい」と声がかかるという。大淵さんは月曜から木曜までは病院勤務で、金曜から日曜に旅孝行の業務を行っている。(問)大淵さん(【携帯電話】090・4592・0668)
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