八王子版 掲載号:2020年7月23日号 エリアトップへ

詩吟の征憲流宗家で、日本コロムビア吟詠音楽会会長 橋本 征憲さん(本名:橋本征三さん) 中野上町在住 80歳

掲載号:2020年7月23日号

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「伝えるため」古きを新しく

 ○…「どんなに仲間がいても、ステージの上ではたった一人」。孤独な舞台をあとにした時、心からの拍手を受けた瞬間が何より嬉しいという。詩吟の歌手として、テレビ番組で八代亜紀が歌う歌謡曲の曲間でも吟じた。現在は家元として日本各地に赴き指導を行う。若かりし頃の稽古は「とにかくがむしゃら」だった。太い声を出すために真冬の河原で1時間歌ったり、大晦日に高尾山で滝行をしたこともあった。

 ○…中野上町で生まれ育つ。読み下した漢詩に節をつける「詩吟」は両親の見よう見まねで中学2年生から始めた。まわりに関心のある知人は少なかったため、人目を憚って自宅の衣装ダンスの中に向かって発声練習を行ったことも。しかし、腹の底から声を出す気持ちよさに取りつかれて練習するうち、25歳の時全国大会で優勝。日本コロムビアからデビューした。

 ○…当時詩吟の歌詞は漢詩が主流であったが「詩吟の知識がない人にも意味が伝わるように」と、現代語の歌詞をつけて吟じた。これに対し、古典的な形式を守る立場からは「邪道」との声もあったが、大衆に受け入れられることを大切にした。発売したCDは評判を呼び、29歳からは家元として教え始めた。

 ○…歌詞の内容を理解しつつ、そこに込められた心をどのように表現するか、そこに人それぞれの味が出るという。そのために、時代の書物を読み解きながら、解釈を行う。「正解はない中で自分の色を探すことがおもしろい」と話す。吟詠音楽会の会員数はかつて最盛期で500人以上だったが、少子高齢化で現在は半数以下になっている。時代の変化を実感しつつ、「どんなことにも波はつきもの、今は守りの時期」と語る。

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