製造業(株)ミナモト(中野山王)の小林源吉さんは、焼印作りの技術を活かし、メッセージ入りのなた豆を開発している。
同社では木版、食品などに焼印を入れる道具を製造している。約10年前知人から「豆に焼印を入れられないか」ともちかけられたことがきっかけで「なた豆に挑戦」した。
収穫したなた豆に約2〜3cmの焼印を入れると、新芽である「カイワレ」が出たときに表面にその絵柄や文字が表れる=上写真。焼印が押されたカイワレは7〜10日程度つき続け、その後、茎から剥がれ落ちるそう。
これまで小豆など様々な種類で試したほか、なた豆については焼印の大きさを豆の大きさと合致させるための調節や、焼きを入れる温度の具合で試行錯誤を要したという。なおサンプルメッセージとしては「ありがとう」「感謝」「無病息災」など、前向きな言葉を選んだ。
驚かせたい
焼印入れを担当する小林さんは、「新しいものづくりについて考えるのが好き」と話す。
デザイン提案などで開発に携わった想企画(散田町)の狩野雅代さんは、市内の町工場と協力して新商品を開発する。「なた豆は約3mほどにまで成長する大きさの植物。焼印を楽しむだけでなく、なじみの薄い植物を知って驚きを感じてほしい」としている。
現在商品としての販売は行っておらず、これまでは知人や幼稚園への提供のみだという。食用にできる「はな豆」の商品展開も行う予定。
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