2019年に逝去した市内出身の画家、田村順正さん(享年89歳)の鉛筆画が9月15日、初沢町の浅川小学校(清水弘美校長)に寄贈された。
寄贈したのは田村さんの友人で、作品を預かる遠藤宣夫さん。地元の初沢山を描いた作品12点を清水校長と図工専科の担当教諭、山口佳奈美さんに手渡した。
きっかけは昨年末、遠藤さんが高尾駅南口で営む喫茶店で行った田村さんの回顧展。店の常連である山口さんが訪れた。同小児童にとって初沢山は、授業で自然観察が行われるなど身近な場所。山口さんは初沢山の作品を見て「子どもたちに見せたい」と感じたそう。
山口さんは「どの場所を描いたのかよくわかる。普段目にする場所でも田村さんの作品を見ることで新しい発見があるのでは」という。
山口さんから購入の申し出を受けた遠藤さんは、田村さんの家族の許可を得て、同小へ寄贈することにした。遠藤さんは「田村さんは『俺はプロじゃねぇ』が口癖だった。絵を欲しいという人にはあげていた方だったので」と話す。
清水校長は「鉛筆でここまで描けるものなのか」と感心し「『好き』という気持ちがここまで描きこんでいる。そうした思いを児童たちにぜひ伝えたい」と話した。
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