1945年、長崎で被爆した柿の木2世の苗木を植樹する「時の蘇生・柿の木プロジェクト」が5月14日、谷野町の東京富士美術館で行われた。
現代美術家の宮島達男さんらが1996年に始めたもの。「被爆柿の木2世」の苗木の植樹と柿の木をテーマとしたアート活動を通じて、子どもに平和と命の大切さを伝えている。
戦争、忘れないで
同館は「心に平和の種をまきたい」というプロジェクトの理念に共感し参加。当日は、植樹式や10年後に開封するタイムカプセルの埋蔵、作家と柿の木を描くワークショップなどを行った。
タイムカプセルに入れるメッセージは事前に募集し、約300通が寄せられた。縦4メートル、横6メートルの紙に描いた「カキノキポスト」には、参加者が平和への思いをつづった木の葉が貼られ、柿の木が完成した。同館の笹金光夫さんは「子どもたちが土や人と触れ合い、楽しんでくれてうれしかった。原爆の悲惨さ、戦争の残酷さを忘れず、争いのない平和な世界を改めて望む機会になった」と心境を語った。同プロジェクトは世界26カ国、300カ所以上で行われている。八王子市内での実施は初めてとなる。
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