八王子市の災害ボランティアリーダーを中心とした市民14人と市社会福祉協議会の職員4人が10月11日と12日に石川県輪島市を訪れ、地震と豪雨で甚大な被害を受けた被災地の復興ボランティア活動に取り組んだ。
支援の手が足りず復興が進まない被災地に赴いて「八王子市民の被災地へ寄せる思いを届けたい」と有志が集った。一行は10月10日の夜に八王子を出発し、電車で現地へ向かった。富山で一泊後、バスで輪島市へ。ボランティアセンターで依頼を受け、2日間にわたり災害廃棄物や家財道具の片づけ、土砂かきなどの災害ボランティア活動に汗を流した。
経験持ち帰る
「昨日被災したかのような光景に驚き、復旧のための人手が足りていないことが見てわかった」、「被災者の心が折れていることが感じ取れた」、「作業後に家主の笑顔を見ることができてうれしかった」--。輪島市から帰ってきた参加者からは、実体験に基づくさまざまな感想が出た。一行のリーダーを務めた工藤裕子さんも「依頼された作業を行うだけでなく、被災者に声をかけて交流することが気持ちに寄り添うということだとあらためて感じた」と述懐する。災害ボランティアリーダーを養成する社協では被災地支援活動をバックアップするとともに、現地での経験を持ち帰り八王子で有事があった際の対応力を高めることも目的にしている。
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