28日(土)、主宰するフラ教室の20回目となる公演に挑む 秋山 美恵子さん 大和田町在住 80歳
「自己最高」追求 終わりなし
○…フラ歴は40年近く。生きがいそのもの、と語るフラを多くの人に披露できる喜びをもって28日の公演を迎える。自ら舞台構成を手掛け、「今回は3人の生徒の卒業式も兼ねているんです」。ハワイやニュージーランドなど、様々な島の踊りを魅せるのが”秋山劇場”。「ほぼ2年に一度開いてきた公演。こんなに続けてこられるとは。夢中だったから一瞬のように感じられます」
○…幼少期から踊りは生活に溶け込んでいた。バレエや日本舞踊を習い、高校卒業後に就職した先でもダンスサークルで「舞う」ことを楽しむ毎日を過ごした。ただフラとの出会いは挫折がきっかけ。結婚後、社交ダンスなどを学ぶことができるカルチャー教室を主宰したものの思うように人が集まらず、再建の切り札として選んだのがフラだった。「当時は珍しかったから。教室を立て直すため、必死で勉強しましたよ」
○…その指導は厳しい。フラのインストラクターを育成するための教室としてきたが、求めるのは踊りの技術だけでなく、フラの歴史や現地の言語を理解することにも及ぶ。背景や踊りの基になる曲の言語を理解しなければ、その曲に込められた思いを表現できないという考えからだ。「遊びなら私の所に来る必要はないと伝えています」。稼ぐ力を身につけさせたい、優しさが厳しさを生んでいる。
○…6匹の猫と暮らす毎日だ。最近はまっているのが葛飾北斎に関する本を読みあさること。年を重ねても意欲的に「自己最高」を目指した姿に憧れを覚えるのだという。「私もこうありたいと思うんです。フラの奥深さに魅了されています」。公演ではソロも予定。「今のベストを披露しますよ」。ついてきてくれた弟子たちに感謝の心をもちながら、共に最高の舞台にするつもりだ。
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