一般社団法人八王子青年会議所(JC)の第54代理事長になった 齋藤 祥文(しょうぶん)さん 子安町在住 37歳
「八王子をヤバくする」
○…「少なくとも、東京で一番のスローガンだと思います」。今年の標語を「八王子をヤバくする!」とした。「『ヤバい』は、もちろん、『すごい』という意味の方。真面目に考えた結果です」。背景には、全国的にJCの会員が減少していることへの危機感がある。「時代に合わない形になってきているのかも。だからこそ、変えなくては」。実はJCを「最初の3年は、めちゃくちゃ嫌いだった」と振り返る。「大の大人が卒業式で涙を流す」様子にもついていけない思いだった。それが、委員長を務めるようになって面白いと感じるように。「どんなセミナーより勉強になる」
○…スポーツ推薦で大学に行くほど野球漬けだったが、高校3年最後の夏を前に肩を壊した。「野球しかしてこなかった」だけにショックは大きく、代わりに打ち込んだのがサーフィン。大学時代は海の近くで暮らし、卒業後はワーキングホリデーのメッカ、豪ゴールドコーストに。そこで気づいたのは「トップクラスでもサーフィンでは食べていけない」ことだった。
○…帰国後は上場を目指す会社に就職。直前まで金髪にピアス。敬語も話せなかった。周囲から「浮いていた」からこそ「負けたくない」と営業成績トップに。その後、不動産の経営を引退する父の後を継いだが、「実際には会社はなかった」。コピー機と事務員1人。最初は飛び込み営業から始めたという。現在、カフェ風の店舗を構え、不動産店のイメージを変えようとしている。
○…最近、熱中しているゴルフを例に「最初からある程度できるから努力してこなかった。どこか逃げていたのかも。そんな人生つまらない」。今は目標を決めて本気で取り組んでいる。それはJC活動も同様のようだ。「自分たちが本気で楽しめば、人が集まってくる」
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