2月に恩方銀座商店会を立ち上げた 門脇 大輔さん 西寺方町在住 42歳
次は「街」を作りたい
○…故郷恩方地域でのイベント「オンガタマルシェ」を昨年6、11月に企画した。初回から1500人が集まる盛況ぶりに「(この地域に)こんなに人がいるんだ」と驚いた。一方「協力してくれる人もたくさんいる」ことに気が付き「地域の発展につなげられないか」と考えた。昨年末、イベントを通じて知りあった仲間らに声をかけた。「商店会を作ろうと思う」。OKの返事しかなかった。「商店の店主でなくてもいい。何かしたい人を集めたかったんです」
○…杉並区の生まれ。3歳から八王子へ。小学生の頃は図工が得意で、モノ作りに興味があった。高校からデザインを学ぶように。20世紀中ごろに作られた米(アメリカ)家具に惹かれインテリアデザイナーに憧れた。大手印刷会社や紙器会社での企画、制作、製版業務を経て、6年ほど前、地元でデザイン会社を起こした。紙媒体、パッケージ、サイトのデザインだけでなく、イベントの企画、運営もする。「小さな仕事でもクオリティは意識しています」
○…うまくいかない時期も何度かあった。専門学校時代に挫折。「アフロヘアに金歯。コイツ大丈夫か?という雰囲気でした」。会社勤めで営業職も経験。組織で働く中でいつからか将来を悲観するようになった。「辞めていい?」。まだ子どもが生まれたばかりの頃、独立を検討、妻に相談した。「いいよ!」。明るい返事が勇気をくれた。
○…恩方の自然をこよなく愛す。「かぶとむし、ホタル、むささび、タヌキ…何でもいる」。少年時代の自分の姿を重ねながら、川原で小学生の2人の子どもとよく遊ぶ。商店会を作ったのは、そんな子どもたちが暮らす将来のまちの姿を考えて、でもある。次の目標は「商店街」を作ること。陣馬街道でのまつり開催も夢にみる。
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