多摩大学（聖ヶ丘、寺島実郎学長）はこのほど、八王子地域にある23大学、学生、市民、行政などによる連合組織「大学コンソーシアム八王子」（軽部征夫会長）に桜美林大学（町田市）とともに加盟した。５月28日の理事会で承認された。
同コンソーシアムは、それぞれの大学等が連携しあいながら、大学と地域が発展することを目的に２００９年に設立された。スタート時から23の大学・短大・高専が加盟していたが、新たな加盟は今回が初めて。
軽部会長は理事会の後に開かれた懇談会で「八王子地域は全国でも有数の学園都市。それぞれの大学のメリットをいかし一緒に八王子を盛り上げていければ」と呼びかけた。コンソーシアムでは毎年、日頃の研究の成果などを披露する学生発表会を設けており、それについて石森孝志八王子市長は「発表会で提案されるものはいつもレベルが高い。まちづくりに学生の力は欠かせない」と話した。
多摩大学の久垣啓一副学長は「本学では、多摩川及び相模川に挟まれた広域を多摩と定義し、『多摩学』の研究をしている。その中にあるこのコンソーシアムに参加することによって学生たちの活動の場が増え、多摩学を深化させる機会にしていきたい」とコメント。また、コンソーシアムでは学生に多様な学習機会を提供することを目的に単位互換制度を設けており、それについても久恒副学長は「我々の大学には全学科がないので、学生にはぜひ活用してもらいたい」と期待を寄せた。
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