京王電鉄株式会社は、沿線住宅地の価値・魅力の維持をめざすことを目的に、6月から空き家巡回サービスをスタートさせた。
「京王ほっとネットワーク」と名付けられたこのサービス。これは「転勤で住宅を空けてしまう」「実家が誰も住んでいない状態」「相続したがしばらく利用しない」「療養のため長期間家を空けてしまう」など、居住していない一戸建て・マンションを、所有者に代わって定期巡回しようというものだ。巡回時は、郵便物の確認や、住居の換気・水漏れ・雨漏り等のチェック、簡単な清掃等を行い、結果は写真付きのレポートで報告される。
これにより、住居の現状を把握できるほか、風通しによる室内の空気の入れ替え、通水による配管の錆の付着・臭気防止など、定期的な手入れを加えることで、劣化防止や防犯防災等の効果が期待できるとしている。将来的に改修や売却等を検討する際は、京王グループの総合力を生かしたサポートも受けられるという。
新サービススタートの背景には、全国的に増加傾向にある空き家問題がある。総務省が5年ごとにまとめている住宅・土地統計調査(2013年確報集計)によると、総住宅数に占める空き家数は820万戸、空き家率は13・5%といずれも過去最高となった。それに伴い、ごみの放置、雑草の繁殖など景観の悪化や、倒壊、放火等の安全性の低下が懸念されている。
京王電鉄では同サービスにより、こうした問題を防止することで、どの年齢層にも生活しやすい、活気ある沿線になることをめざすとしている。詳細はホームページ(www.keio-hot.net)でも確認できる。
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