多摩市は2月19日、多摩センター駅周辺で帰宅困難者対策訓練を実施した。
市では東日本大震災以降、多摩センター、永山、聖蹟桜ヶ丘の各駅周辺で毎年順番に帰宅困難者対策訓練を行っており、多摩センター駅周辺で行うのは今回で2度目。
この日の訓練は、駅周辺の企業等に務める約50人が滞留者役を担い、京王電鉄、小田急電鉄、多摩都市モノレールの各駅からスタート。駅職員が利用者へのアナウンスやケガ人の処置などの初動対応を確認。多摩中央警察署、警視庁第4機動隊の「DJポリス」による先導で滞留者を一時滞在施設であるパルテノン多摩、東京海上日動システムズ(株)へ誘導した。移動後は、東京海上日動システムズで煙の炊かれたテントの中での避難方法を確認する煙体験訓練を、パルテノン多摩ではAED訓練を行った。
今回初めて訓練に参加した男性は「災害時は市民も企業に務める人も同じ。貴重な体験になった」と感想を話し、受け入れ先となるパルテノン多摩は「外国人やケガ人といった要配慮者への対応が課題。ここは文化ホール以外にも受け入れ施設としての役割を担う。職員の防災意識を高めていきたい」と話した。市防災安全課では「パルテノン多摩では本部を立ち上げ情報収集の訓練も行うことができた。前回に比べて、職員の意識も高く、ワンランク上の訓練ができた」と訓練を振り返っていた。
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