多摩市内の小・中学生が主体となって”未来”の社会を考える「多摩市子どもみらい会議」が2月5日、サンリオピューロランド内のレストランで開催された。多摩市教育委員会の主催で今年初めて企画されたこの催し。今回は「防災」をテーマに、市内5つの小・中学校の子どもたちが、これまでに取り組んできた学習の成果、未来に向けて取り組むべきことなどを発表した。
多摩市では、各小・中学校が地域との連携を図りながら、「総合的な学習の時間」を中心に持続発展教育(ESD)に取り組んでいる。市教委ではその一環として、未来に向けて「よりよい社会を創造する」ために、子どもたち自身ができること、取り組むべきことなどを話し合い、発信していくことを目的として、今回初めて「多摩市子どもみらい会議」を企画した。
今回は、東日本大震災から5年を迎えることから、「防災」がテーマ。震災以降、市内の各小・中学校は地域や関係機関と連携して防災教育に取り組んでおり、今回は各校が実践している特色ある取り組みの成果を共有し、未来へつなげていこうと行われた。
今回、参加したのは多摩第二、豊ヶ丘の2小学校と、東愛宕、聖ヶ丘、鶴牧の3中学校の5校。司会・進行は渡邉花さん(鶴牧中2年)、平間暁月さん(聖ヶ丘中2年)が務める中、地元消防団との交流や、防災キャンプ、被災地の子どもたちとつながる「きぼうのてプロジェクト」、災害発生後の状況をイメージして自分の物語をつくる防災巻の作成、防災自助パックの準備、高齢者支援など、各校の代表者がそれぞれの取り組みについてスクリーンを使って紹介した。
その後、複数のグループに分かれて、各校の取り組みを聞いた感想やこれから取り組むべきことなどを話し合い、最後にメッセージとして「自分の知識を地域の知識へ〜防災に強い街づくりへ〜」と発表を行った。また多摩消防署、多摩市防災安全課の職員による講演も行われた。
来年は「環境」がテーマ
初開催となった今回の取り組みについて清水哲也教育長は「児童・生徒が各学校の学びの成果を発信し、積み上げてきたものを共有し、よりよい社会づくりに向けて行動しようとする姿勢が見ることができた。今後も子どもの学びを発信する場、未来の社会を創造し、自分にできることを行動しようとする力を身につけられるようにしていきたい」と振り返った。
「みらい会議」は今後5年計画で実施を予定しており、来年度は「環境」をテーマに実施するという。市教委では「今後もこの取り組みを通して、各校が活動内容の一層の充実を図り、単元や内容等、特色ある取り組みをまとめて、子どもたち自身の行動・言葉で市内外に発信していけるようにしていきたい」と今後に向けて意欲を見せている。
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