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多摩版 公開:2016年3月10日 エリアトップへ

浪江の児童と「和太鼓」交流 瓜生小6年生が競演

社会

公開:2016年3月10日

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2曲披露した浪江の子どもたち
2曲披露した浪江の子どもたち

 4月3日に開催予定の「せいせき桜まつり」プレイベント「浪江と多摩をつなぐ和太鼓コンサート」が2月27日、関戸公民館ヴィータホールで開催された。

 同イベントを主催する桜まつり実行委員会、桜ヶ丘商店会連合会では、東日本大震災直後から被災地を訪問し復興ボランティア活動を行う他、地元で定期的に復興支援イベントを行ってきた。

 今年も、桜まつりの事前に、復興支援イベントを企画。今回のコンサートは、福島第一原発の事故によって全町避難を余儀なくされた福島県浪江町の子どもたちを招待し、地元多摩の子どもたちと交流することで、浪江町や多摩市の未来について考えるきっかけづくりにと開催された。

太鼓で交流

 コンサートのテーマは「故郷を離れても郷土芸能(和太鼓)継承!」。浪江町では、震災前、町立の6小学校に1162人の児童が通っていたものの、現在は二本松市で再開した浪江小学校、津島小学校の児童を合わせた数は15人。その15人は、震災を乗り越え、前を向いて進もうと、地元に伝わる「標葉栴檀太鼓」の継承に取り組んでいる。また浪江の子どもたちの演舞と共に多摩市に伝わる瓜生太鼓を学ぶ多摩市立瓜生小学校6年生の41人が出演した。

 イベント当日、早朝に浪江町を発った子どもたちは多摩市に到着した後、近隣の多摩動物公園を見学。瓜生小学校の児童と一緒に昼食をとった後、コンサートに臨んだ。瓜生小学校の児童による浪江、津島両校の校歌斉唱で幕を開けると、41人が息の合った「ぶち合わせ太鼓」を披露。東寺方小学校の児童9人も力強く和太鼓演奏を演奏した後、浪江・津島両校の児童たちが『天響』『朝日』の2曲を披露した。

 最後には地元で和太鼓の演奏活動を行う「和太鼓せいせき鼓桜」のメンバーによる指導で、浪江の子どもたちと瓜生の子どもたちが一緒に「応援太鼓」を演奏すると、会場は大いに盛り上がりをみせた。

今後も多摩から応援

 浪江小学校の遠藤和雄校長は「子どもたちは町外に出る機会が少ない中で、こうした機会を作っていただいた皆さんに感謝したい。多摩の子どもたちとの交流は大きな経験になったと思う。大勢の人の支援、思いを肌で感じることができた」と話した。また主催した実行委員会の三橋誠委員長は「震災直後から何らかの形で復興のお手伝いをしてきた。震災の記憶を風化させないためにも、今後も多摩から被災地を応援していきたい」と話している。

パネル展も開催

 同実行委員会では復興支援イベントの第2弾として、3月11日(金)から31日(木)まで関戸・一ノ宮コミュニティセンターつむぎ館ギャラリーでパネル展「浪江町の子どもたち」を、4月1日(金)から3日(日)まで関戸公民館ギャラリーでパネル展「福島県浪江町のふるさとお輿」を開催する。

 問い合わせは桜ヶ丘商店会連合会【電話】042・373・5869へ。

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