諏訪・永山地区を拠点に地域文庫活動を行っているボランティア団体「なかよし文庫」(岩織宣代表)と、乞田に本社を構える測量サービス会社「(株)CSS技術開発」(乞田、大山竜吾代表取締役)がこのほど、読書活動と科学技術の分野で文部科学大臣表彰を受賞した。
読書活動の普及・向上
「平成28年度子どもの読書活動優秀実践校・図書館・団体(個人)の部」で、文部科学大臣表彰を受賞した「なかよし文庫」は、市立南永山小学校(閉校)の「良い本を読む会」を前身に1972年に発足。開発が進む多摩ニュータウンで、本の貸出活動を中心に活動していた。その後、諏訪、永山地区の図書館建設にも尽力し、図書館開館以降は、親子読書会や作者の講演会等を実施。最近では、トムハウス(鶴牧・落合・南野コミュニティセンター)や図書館で読み聞かせを行っており、諏訪・永山地区だけでなく、市全体の読書活動の普及・向上に長年寄与していることが認められ、今回の受賞に至った。
岩織代表は「これまでの活動が認められて嬉しい。今まで携わってくれたみんなでもらった賞。今後も『子どもたちに良い本を 子どもたちに読書の喜びを』を継続しながら地道に続けていきたい」と笑顔で語った。
独自技術でインフラ工事
「平成28年度科学技術分野」で文部科学大臣表彰の科学技術賞を受賞した「(株)CSS技術開発」は、1985年に市内で創業した測量サービス会社。昭和記念公園や多摩動物公園、六本木ヒルズ、羽田空港など、身近な公園から国内を代表する建物などの工事測量を手掛けている。
今回は、創業者の高城雄三会長が7年前に開発した特許技術「コロコロ測量(転がすだけで道路の凸凹が高精度に測れる小型測量装置)」によって、観測時間を従来よりも大幅に短縮し、車線規制を必要としない測量、従来よりも細かく正確な断面形状の測量を可能にしたことから、より良い道路設計、騒音の少ない快適なまちづくりに寄与していることが評価された。
高城会長は「大変光栄。発明は業務を改善するため。効率があがれば社員の能率もあがる。これを社員みんなで次につなげていきたい」と笑顔で語った。
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