神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
多摩版 公開:2016年5月12日 エリアトップへ

「楽農倶楽部多摩」の代表を務める 新井 文夫さん 落合在住 73歳

公開:2016年5月12日

  • LINE
  • hatena

野菜作りで地域貢献を

 ○…長い髪を後ろで束ね、バンダナを巻いた姿がトレードマーク。「ゴーヤのおじさん」。親しみを込めて子どもたちからそう呼ばれる。多摩市教育委員会から依頼を受けて、2010年から近隣の小中学校で「緑のカーテンプロジェクト」と題したゴーヤのカーテンづくりを指導している。「植物を育てることは命を育てること。それを子どもたちに伝えていきたい」。活動に込められた思いを語る。

 ○…30年程前に団地の植栽管理を行う団体を発足。その中で「野菜を作りたい」と声が挙がったことをきっかけに、10年前に「楽農倶楽部多摩」を立ち上げた。町田市小山田で農家から畑を借り、土づくりから力を入れた有機栽培で野菜作りを行っている。「すべからく自慢できるもの」という野菜は、会員たちで食すだけでなく、近くの商店や保育園にも給食用として提供している。「『美味しい』と言って喜んでもらえるのが嬉しい」と顔をほころばす。

 ○…青少年問題協議会のメンバーでもあることから、日頃から教育委員会や近隣の学校と頻繁に交流を深める。西落合小学校や落合中学校の放課後教室で子どもたちに囲碁を指導する他、東愛宕中学校では養蜂活動にも取り組む。今年で7年目となった「緑のカーテンプロジェクト」では、学校の先輩が後輩に紙芝居でゴーヤの育て方を教えたり、子どもたちが実ったゴーヤを近隣の商店に配ったりと活動は広がりを見せている。「野菜づくりを媒介に地域に貢献したい」。その思いが着実に結実している。

 ○…現役時代は会社勤めのサラリーマン。退職後に始めた野菜作りが今や活動の源に。「若い世代の親たち、これからを担う子どもたちに知っていることを伝えていくこと。それが我々世代の役目」。そうした思いが行動につながっている。「大きなお世話が好きなもんで。これからも子どもたちと関わっていきたいですね」。今日もバンダナ姿で、子どもたちと触れ合っている。

多摩版の人物風土記最新6

高瀬 喜重子さん

創立50周年を迎えたわかば卓球クラブの代表を務める

高瀬 喜重子さん

一ノ宮在住 86歳

4月11日

渋下 すみれさん

被災地復興支援企画のトークセッションでファシリテーターを務めた

渋下 すみれさん

落合在住 21歳

3月28日

中山 京子さん

マリアナ政府観光局から名誉観光大使として表彰された

中山 京子さん

多摩市在住

3月14日

松崎 雄大(まつざき ゆうすけ)さん

3月24日に開かれる「せいせきさくらがおかメリーゴーランド」を共同主催する

松崎 雄大(まつざき ゆうすけ)さん

関戸在住 42歳

2月29日

清原 惟さん

映画「すべての夜を思いだす」の監督・脚本を務めた

清原 惟さん

多摩市出身 31歳

2月15日

ゴルバニ レザさん

東京都ベンチャー技術大賞を受賞した株式会社エコノフリーズの代表を務める

ゴルバニ レザさん

永山在住

2月1日

あっとほーむデスク

  • 5月11日0:00更新

  • 4月27日0:00更新

  • 4月13日0:00更新

多摩版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook