「第25回多摩市平和展」が7月24日から31日まで、パルテノン多摩で開催され、期間中延べ2431人が会場を訪れた。
戦後71年を迎え、戦争や災害、人種差別、暴力などを改めて考える機会にと企画された今年の平和展。期間中、「若い人への伝言〜語り継ぐ戦争体験」と題し、大空襲や学童疎開、被爆などを体験した語り部たちの講話や、広島・長崎の原爆、多摩市と稲城市にまたがって存在した旧日本陸軍の多摩火工廠(現・米軍多摩サービス補助施設)についてのパネルなどが展示された。
また今年は、日本ビジュアルジャーナリスト協会(JVJA)の協力による写真展「報道写真で見る戦後日本と世界」が開催された。31日には写真展に参加した多摩市在住の桃井和馬氏らジャーナリスト7人によるトークショーが行われ、それぞれがこれまで撮影してきた写真、感じたことを紹介。現在、世界中で起きていること、これからの世の中に必要なこと、歴史の検証が行われておらず戦前に似ていることなど、それぞれが持論を展開した。その中で桃井氏は「戦争は命をもてあそぶもの。私たちはNOと、ここにいるメンバーや、多摩に住む者として声をあげていかないといけない。小さな小さな種で何かを変えられないかもしれないけど、抗っていかないといけない」と平和について訴えた。
最後には阿部裕行多摩市長が登壇し「平和展市民会議と市で共催し、全国の自治体の中で市が一緒になってこうしたセッションを行っているのは多摩市だけ。戦争、戦後のことを次代につないでいくことが大事。こうしたパネルディスカッションとパネル展が全国に広がっていけば」と話した。
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