図書館本館の再整備を目指し、本館の在り方について検討を重ねている多摩市は12月3日、永山公民館ベルブホールで市民フォーラム「多摩市にふさわしい新本館を考える」を開催した。
市民から中央図書館を望む声が多かったことから、市では1990年から中央図書館基礎調査を始め、「多摩市総合計画」の中で中央図書館の整備を計画するなど、長年にわたり検討を重ねてきた。現在、市立図書館の中心を担う本館は、2008年から旧西落合中学校を一部改修し10年間の暫定施設として利用しているものの、元教室の耐荷重によって配置が分散される他、蔵書収容力が低いなどの課題があり、中央図書館の整備が急務とされてきた。
そうした中で、図書館システムの中心として分館をより支援する本館、ひとつのサービス拠点としても図書館サービス全体の向上に寄与する本館の在り方について、ノンフィクション作家の柳田邦男氏をはじめ、学識経験者や市民を交えた本館再構築策定委員会を設置し検討を重ねている。
「他にはない図書館を」
今回行われた市民フォーラムでは、柳田邦男氏が基調講演を行い、多摩市の新たな図書館の果たすべき役割について言及。「30年後のビジョンを持って今何ができるか。『知の地域』『地域創造』の中で枠組みを作ることが大事。中央公園は、ライフスタイルに合わせた新しい図書館を作るには絶好の立地。知性豊かな、他の街にはない図書館を目指してもらいたい」と語った。
その後、市立図書館の中島宰館長が、このほどまとめられた本館再構築基本構想の原案について、背景や策定過程、目指すべき姿、今後の進め方などの説明を行った。市民からは「重要なテーマなのに策定スケジュールが短い」「パルテノンを含めた具体的な設計が必要」などといった意見が寄せられた。
なお市では、この原案に対するパブリックコメントを12月17日まで受け付けている。構想原案は、市内各図書館、多摩センター駅出張所、関戸公民館、市HPで閲覧することができる。
問い合わせは市立図書館本館【電話】042・373・7955へ。
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