「ワールドキャンパス多摩」の会長を務める 橋本 正晴さん 唐木田在住 75歳
国際交流の橋渡し役に
○…世界の若者が日本各地を訪れ、ホームステイしながら交流・学習プログラムを行う「ワールドキャンパス」。今年は世界8カ国から20人が参加し、8月6日から1週間多摩市を訪問。市民と交流を行った。市民有志で集まった「ワールドキャンパス多摩(WCT)」が中心となって若者たちと市民の橋渡し役を担った。「今年で10回目。地道にやってきて少しずつ認知され、活動も広がりが出てきたかなと思いますね」と微笑む。
○…三重県出身で大学入学と同時に上京。卒業後は、長年建築業に携わり、10年近く海外赴任していた経験を持つ。その際に、ロータリークラブや日本人会の活動を通じて、現地の人の温かさに触れた。そうした経験から、帰国後、社会的な活動に参加しようと、多摩市国際交流センターの会員になり、様々な事業に携わってきた。理事長を務めていた時に、ワールドキャンパスの活動が多摩で行われることになりイベントを企画。個人的にもメンバーとして参加することになった。
○…ワールドキャンパスで来日した海外の若者は、もともと日本に興味を持ち、母国で勉強してから訪れる人たちが多く、実際に日本で文化などに触れ、帰国した後に再び訪れる人も多いという。英語が母国語ではない様々な国の若者たちが集まって、英語を使いながら家族、市民レベルで交流を行い、それが続けられていく。「本当の国際交流に近いのでは」と語り、「これから世界を背負って立つ若者たち。世界人としての交流になる。良い活動だなと我ながら思いますね」と笑顔を見せる。
○…好奇心旺盛で常に勉強していたいと向上心に溢れる。今後取り組みたいことのひとつに、日本から海外に行く若者をサポートすることを挙げる。「WCTとして受け入れるだけでなく行きたい若者を支援することで相互訪問になる。今後形にできたら」。国際交流の懸け橋となる活動はこれからも続く。
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