永山団地名店会の「秋祭り」で実施された「車椅子卓球体験会」の指導を行った 小川 真由美さん 市内在勤 35歳
選手と高みを目指して
○…永山団地名店会の「秋祭り」で、今年初めて行われた車椅子卓球の体験会。障害者スポーツ上級指導員として参加者の指導にあたった。勤務する同商店街の一角にある就労支援施設の提案で、パラリンピック競技を応援しようと企画された今回の体験会。競技を知ってもらおうと映像を流し、実際に車椅子に乗ってもらって一緒にボールを打ち合った。「楽しみながらやることが大事なので皆さんに楽しんでもらえて良かったです」と笑顔で話す。
○…学生時代からバレーボール選手として活動し、短大を卒業後、東京都多摩障害者スポーツセンターに勤務。そこで興味を持ったのが車椅子卓球だった。「スポーツ全般得意だったけど卓球だけは苦手で」と照れ笑い。同センターで活動する選手の練習パートナーがいなかったこともあり、何か手伝うことが出来ればと仕事の傍らで猛練習。自ら車椅子に乗って動きや知識の習得に努めた。「車椅子卓球は詰将棋に近い。大きな動きはないけど2歩、3歩先を読んで打つのが難しくて奥深い」と魅力を語る。2014年に選手たちと障害者の卓球チームを結成。チームに所属する吉田信一選手がリオパラリンピックに出場。個人トレーナーとしてその活躍を支えた。
○…スポーツだけでなく障害者の普段の生活や支援体制などを知りたい、経験したことのないことをやってみたいと、今年8月から現在勤務する焼き菓子を作る就労支援施設に転職。「ここのメンバー一人ひとりの生き生きしている姿を見て学ぶことが多い。もっと障害や法律、お菓子作りのことを勉強しないと」と勉強の日々を過ごす。
○…2020年の東京パラリンピックを目指して、選手と一緒に活動する日々は続く。同時に、車椅子卓球の認知度をあげるための活動もしていきたいという。「楽しみながら、選手と一緒にもっと高みを目指していきたいですね」とこれからの目標を語った。
|
|
|
|
|
|