パルテノン多摩で開催した「青空音楽療法&青空体操教室」の発起人を務める 影近(かげちか) 卓大(たくだい)さん 永山在住 30歳
誰もが楽しく過ごせる地域に
○…「障害のある子どもでも地域に溶け込みながら生活してほしい」という思いのもと、仲間たちとともに10月22日に「青空音楽療法&青空体操教室」をパルテノン多摩で実施した。「台風で一人も来てくれないと思った」と苦笑いするも、障害のある子どもやその家族ら30人が参加。音楽療法や体操などを楽しんだ。「今後も仲間や地域の協力を仰ぎながら、継続していきたい」と笑顔で話す。
○…北海道出身。身内に障害児がいたこともあり、高校の時に「障害のある人たちを支える仕事をしたい」と理学療法士の道を志す。仙台の専門学校で資格を取得し上京。町田市で訪問看護、高齢者のデイサービスを営む会社に勤務し、2年前に永山で仲間と合同会社を設立した。訪問看護ステーションを立ち上げ、今年4月に重症心身障害のある子どもたちのデイサービスを開設。代表社員、理学療法士として、地域を走り回っている。
○…多摩に来てから2年。緑が多く、地域の雰囲気が好きだという。以前、デイサービスの子どもたちを地域の祭りに連れていった際、周囲の人たちに優しく接してもらった。そうした温かさにもふれ「多摩に来て良かった」と実感する。一方で医療的ケア児の居場所はまだまだ少ないとも感じている。地域の事業者同士のつながりが広がりを見せている中で、それをどう地域に落とし込み、地域の底上げを図るか。「我々若い世代で盛り上げ、まちづくり、地域づくりに寄与していきたい」と志は高い。
○…「障害のある人もそうでいない人も、歳をとっていてもいなくても楽しく過ごせる地域が理想ですよね」と夢を語る。今回のイベントもそのきっかけのひとつとして企画したものだ。「専門職の従事者として更なる勉強を重ねつつ、何かあればアドバイスできる存在になりたい」と目標を語る。フットワークの軽さを活かし、これからも地域のために走り続ける。
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