市立多摩中学校(前島正明校長)に4月19日、世界13カ国の学生が訪れ、同校の生徒たちと国際交流を行った。それぞれの国や文化、学校の活動や日本文化を互いに紹介し合うなど、積極的にコミュニケーションを取りながら交流を楽しんだ。
国際社会で活躍できるグローバルな人材の育成を教育目標として掲げている同校。今回、異文化体験や国際交流によってお互いの理解を深め、国際人として成長する機会の提供を目的に実施している公益財団法人博報児童教育振興会(博報財団)の「世界の子ども日本語ネットワーク推進プログラム」に応募。全国で選ばれた3校のうち、その1校に入った。
この日、同校を訪れたのは、イギリス、インド、インドネシア、オーストラリア、スリランカ、タイ、台湾、トルコ、ハンガリー、フィリピン、ベトナム、マレーシア、ロシアの13カ国56人。同校を訪問する前に、栃木県の那須で合宿を行っており、同校の生徒有志もその合宿に参加。日本語による交流などを事前に行っていた。
同校を訪れた海外の学生たちは、吹奏楽部の演奏と拍手で出迎えられる中、歓迎式典に参加。なぎなた部の演舞を見学し、画像を使いながらそれぞれの国のプレゼンテーションを行った。その後、1年生の教室で給食を一緒に食べた後、体育館に移動すると、2年生から同校の2大行事である運動会と聖桜祭(文化祭)について紹介を受けた。その中で行われた大繩と合唱のデモンストレーションでは、同校の生徒とともに挑戦する姿が見られた。
続いて、3年生から同校で取り組んでいる伝統文化継承会の発表を受けた。なぎなたや和太鼓、折り紙など、同校の生徒が地域の人たちから学んだことを体験しながら、日本の伝統文化について学んだ。
今回の交流について3年生の女子生徒は「日本の伝統文化を伝えられることができて楽しかった。いろいろな国のことを知ることができて良かった」と感想を話した。
前島校長は「子どもたちが積極的にコミュニケーションを取り、主体的に関わり合う態度を育むことが今回の目的だった。知識や文化などに触れ合い、そういうものが学べた良い機会になったのでは」と話していた。
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