東京都八南歯科医師会の多摩支部長(多摩歯科医会会長)に就任した 川崎 和三さん 諏訪在住 59歳
歯科で地域医療に尽力
○…市内で歯科医院を開業している歯科医師60人あまりが会員として在籍する「公益財団法人東京都八南歯科医師会多摩支部(多摩歯科医会)」。6月末の総会で支部長(会長)に就任した。「大任に身が引き締まる思い。地域の公衆衛生、歯科保健事業に尽力していきたい」と抱負を語る。
○…同支部では、行政と協力しながら、市民のための地域医療、地域歯科保健事業を展開。毎年実施している「お口の健幸まつり」も、今年は11月11日(日)に開催が決まった。お口の健康相談、虫歯予防ポスターの展示・表彰の他、フレイル検診を行う。高齢化が進む今、当日は「歯科口腔機能低下症」についての検診も行う予定で、今後はその事業化も検討しているという。さらに乳幼児の頃からの食育、食べ方、歯並びが年齢を重ねると影響が出てくるため「若い時から口腔環境の良い状況を作ることが大切。多くの人にアピールして事業を充実させていきたい」と意欲を見せる。
○…大分県出身。高校の時に親の勧めで歯科医を志す。大学卒業後、日野市の歯科医院に勤務し、30年前に独立。永山で開業した。歯科医は生まれてから最期を迎えるまでの口腔に関わる職業。虫歯の治療や入れ歯を作ることで「よく噛めるようになった」と喜んでもらった際にやりがいを感じるという。
○…支部長を務めるのは2度目。前回の退任後、妻がやりたがっていた登山を一緒に始めた。「それまで迷惑をかけていたので」と苦笑い。現在、医院には娘も歯科医として勤務する。「年齢的に一緒に働ける時間は少なくなってくる。今が良い時間です」と目尻を下げる。「『かかりつけ医』としてこれからも地域の患者さんを長く診ていくこと」を目標に、今後も地域医療に貢献していく。
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