老朽化のため大規模改修について検討が進められてきた「パルテノン多摩(多摩市立複合文化施設)」。このほど、基本計画が策定され、9月市議会で予算案が審議された後、10月から基本・実施設計が始まる予定だ。
改修計画については、これまでに基本計画策定委員会をはじめ、市民ワークショップや専門家の検証、市議会の特別委員会など、多くの人たちによって検討が進められてきた。
このほど決定した基本計画では、「文化芸術を通して、みんなが喜び、つながり、まちの魅力を創造する」が新しい施設の理念として掲げられている。改修対象の多くは、劣化した空調や電気、非常用設備等で、中には法令で禁止されつつある機器もあり、そうしたものが更新される。また全面バリアフリー化も行う予定だ。
加えて、大・小ホールともに緞帳の電子化など誰もが舞台芸術などをつくる側として参加できるような設備が整えられる。2階のホワイエと共用ロビーが一体化され、市民に広く開放し様々な使い方ができるようになる他、特別展示室を「オープンスタジオ」に改修。4階には子育て支援機能を備えた「子ども広場」を整備するなどの計画が盛り込まれている。
改修総事業費は当初よりも低減を図る一方で、各方面からの意見等を反映させた結果、現時点で約80億円になるという。市では「今後、具体的な設計作業を進めていく中で、概算の精度を高めると同時に、可能な限りの低減を念頭に進めていきたい」としている。
なお、基本計画書は、市役所本庁舎4階の文化・市民協働課、パルテノン多摩、図書館本館で配布されている。
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