神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
多摩版 公開:2019年5月1日 エリアトップへ

「一般社団法人国連平和の鐘を守る会」の代表を務める 高瀨 聖子さん 中沢在住 71歳

公開:2019年5月1日

  • X
  • LINE
  • hatena

「世界絶対平和」を次代へ

 ○…凄惨な戦争体験から「二度と戦争を起こしてはならない」と誓い、世界各国のコインを集めて「平和の鐘」を鋳造し、国連本部へ寄贈した中川千代治。私財をなげうって活動する父親の姿を娘として幼い頃から見守ってきた。「すべてをかけて活動していた。お金は人のために使うもの。そう考えていたから苦労も多かった。誇らしいですよ」と目を細める。

 ○…父親の仕事と活動のため、転居を繰り返した小学生時代。陰で支える母親の姿も見てきた。その影響か、幼い頃から自立心が強く学校を出てすぐに大阪万博の国連館で仕事を始めた。様々な仕事に就く中で、出会ったのが高齢者施設での仕事だった。「利用者のために自分が役に立てる。私にしかできない仕事」と夢中で働いた。その経験を買われ、短大で講師も務めた。高齢者施設の設立にも関わるなど、キャリアを積んでいった。

 ○…東日本大震災の後、船橋市から多摩市に転居。それまで父親の活動に関心を持っていなかったが、ある日国連の「平和の鐘」が正しく伝えられていないことを知った。2013年に社団を立ち上げ「平和の鐘」に込められた父の思いを伝えようと活動を始めた。行く先は国内外に及ぶ。「英語は話せないけど伝えようとすることが大事。父と同じように勇気を持って行動すればなんでもできると思っちゃうんですよ」。そのバイタリティーで活動を続ける。

 ○…今年、初めて地元の大松台小学校や、唐木田のカフェで講演会を行った。これからは地元での活動を増やしていきたいと考えている。「今になって父の功績を実感している。父の思い『世界絶対平和』は不変。これを次代に伝えていきたい」。父親の思いと平和の鐘と一緒にこれからも日本、世界を駆け回る。

多摩版の人物風土記最新6

高瀬 喜重子さん

創立50周年を迎えたわかば卓球クラブの代表を務める

高瀬 喜重子さん

一ノ宮在住 86歳

4月11日

渋下 すみれさん

被災地復興支援企画のトークセッションでファシリテーターを務めた

渋下 すみれさん

落合在住 21歳

3月28日

中山 京子さん

マリアナ政府観光局から名誉観光大使として表彰された

中山 京子さん

多摩市在住

3月14日

松崎 雄大(まつざき ゆうすけ)さん

3月24日に開かれる「せいせきさくらがおかメリーゴーランド」を共同主催する

松崎 雄大(まつざき ゆうすけ)さん

関戸在住 42歳

2月29日

清原 惟さん

映画「すべての夜を思いだす」の監督・脚本を務めた

清原 惟さん

多摩市出身 31歳

2月15日

ゴルバニ レザさん

東京都ベンチャー技術大賞を受賞した株式会社エコノフリーズの代表を務める

ゴルバニ レザさん

永山在住

2月1日

あっとほーむデスク

  • 5月11日0:00更新

  • 4月27日0:00更新

  • 4月13日0:00更新

多摩版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook