多摩市立落合中学校(権藤義彦校長)陸上部の大谷優斗さんと山崎花菜子さんが、8月21日(水)から24日(土)までヤンマースタジアム長居(大阪府)で開催される「第46回全日本中学校陸上競技選手権大会」に出場することが決まった。大谷さんは共通男子110mハードル、山崎さんは共通女子100mハードルに出場する。2人は7月6日・7日に上柚木公園陸上競技場(八王子市)で行われた「東京都総合体育大会」の予選で全国標準記録を突破。「最高のパフォーマンスをしたい」「自己ベストを出したい」と全国大会へ向けてそれぞれ意気込みを語った。
7月6日・7日に上柚木公園陸上競技場で行われた都総合体育大会。全国大会へは、同大会と「全日本中学通信陸上」(7月20日・21日)の両大会で、定められた標準記録を突破しないと出場することができない。大谷さんは、昨年大阪で行われた「日本室内陸上」に出場しており、これまでにも標準記録を超える記録を何度も出しているが「前日から緊張で寝れなかった」と言い、かたや山崎さんは「緊張はなかった」と振り返る。
迎えた都大会当日。「最初は緊張したけど、走る前に気持ちが高ぶってきて気楽に臨めた」と大谷さん。山崎さんは「朝から緊張し出したけど、直前に先生に声を掛けてもらって開き直って楽しもうと思った」と試合に臨んだ。その結果、大谷さんは予選でトップとなる14秒72、山崎さんも予選トップの14秒73で、男子の標準記録15秒00、女子の14秒80をクリアして全国大会出場を決めた。「1年生の頃から夢に見ていた舞台に立てるので楽しみ。全力で頑張りたい」「決まった瞬間嬉しかった。目標にしてきた舞台で楽しみ」と全国大会出場が決まり、それぞれ喜びの声をあげる。
「夢に見た舞台」
ともに中学校から陸上を始めた2人。陸上部の部活体験に参加し「みんなで楽しむ感じが良かった。入ったらはまった」「体を動かすのが好きで、体験してみたら楽しかった」と当時を振り返る。
2人ともハードルを始めたのは1年生の夏。「100mとはスタートの仕方が違う。スタートラインに立った時に自分しか見えない景色がある」「自分が良くなって、大会ごとにタイムが縮まる。練習の成果がはっきり出てくる」と2人は競技の魅力をそれぞれ語る。
大谷さんは、昨年の春に肉離れを起こし、3カ月ほど、走る練習ができなかった。山崎さんは、昨年秋に、理想、目標とする動きができずにスランプに陥っていたという。そうした挫折を、家族や部のメンバー、先生に支えられ、乗り越えて、目標としていた全国大会の切符を勝ち取った。
顧問の横山高志教諭は「大谷くんは昨年の秋の新人戦からずっと東京1位。プレッシャーもある中で、半年以上1番でいられることに精神的な強さがある。山崎さんは秋にアクシデントがあり、それを乗り越えてきた頑張り屋さん。都大会も朝から緊張で泣いていた中で、頑張って成果を出せた」と2人を評する。
大谷さんは、8月8日(木)・9日(金)に山梨県で行われる「第47回関東中学校陸上競技大会」にも出場する。「関東、全国から選手が集まってくるので、自分よりもレベルの高い人たちから技術を盗みたい。今持っているものを高めて、関東、全国で最高のパフォーマンスを出して全国制覇を目指したい」と意気込む。山崎さんは「ずっと目標にしてきた場所。会場も大きくなって緊張もするけど、その緊張を楽しみながら記録更新、準決勝を目指したい。大阪ならではの美味しいものも食べたい」と笑い、全国大会に向けて抱負を語った。
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