多摩市立和田中学校(加納一志校長)で7月30日、中央大学の学生と留学生による「英語体験プログラム」が実施された。同校の生徒25人が英語を使ったゲームなどを体験し、英語でのコミュニケーションの取り方や楽しさを学んだ。同プログラムは、同大学が今年4月から実施している「学校応援プロジェクト」のひとつで、今回初めて地域の学校に出張しての実施となった。同校の加納校長は「子どもたちは学校にいながら素晴らしい体験ができた」と感想を話した。
中央大学では、今年4月、地域の小中学校・高校のニーズに応えるプログラムを作成し、学校に出張して実施する「学校応援プロジェクト」を立ち上げた。中心となっているのは、主に”先生の卵”である教職課程を履修している学生たち。今後、教員になった際の企画・運営力を養うためのスキルアップとともに、大学での学びを地域貢献につなげることを目的としている。
一方、和田中学校では放課後スタディプラスや地域未来塾など、英語力やグローバル人財の育成の取り組みなどを進めており、学校を応援してくれる大学や企業などを探していた。中央大学にも声を掛けると、まさに同プロジェクトの立ち上げ時にあたり、ニーズが一致。事前に相談を重ねながら、今回のプログラムを実施することになった。
当日は、20人の大学生と、5カ国6人の留学生が参加。大学のプロジェクト・コーディネーターと教員の指導のもとで大学生たちが考案した、絵のマッチングゲームや、体を動かすアクティビティ、ビンゴゲームなどのプログラムを行った。進行等の会話はすべて英語で行われ、生徒たちは複数のグループに分かれて設けられたブースを回り、悪戦苦闘しながらも大学生の助けを借りながら、英語でのコミュニケーションを楽しんだ。
参加した1年生の男子生徒は「難しかったけど楽しかった。わからないことも教えてくれて、とても良い経験ができた」と感想を話した。プロジェクトリーダーを務めた文学部英語科の3年生・中村暁大さんは「今回オールイングリッシュにこだわった。授業で学ぶのと、実際に学校で取り組むのとでは違う。うまくいかなかった部分もあるが、これから教員を目指していくうえで良い経験になった」と振り返った。
同大学では、今回の英語体験プログラムの他にも、「プログラミング教育プロジェクト」「キャリア教育プロジェクト」を今後展開していく予定だという。
同校の加納校長は「子どもたちが学校にいながら留学体験ができる『WADAグローバルウェイ』として、今後も同大学の協力を得ながら、子どもたちの力を育んでいきたい」と話していた。
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