多摩市の「子ども被爆地派遣事業」として市内在住の中学生6人が8月8日から10日まで長崎市を訪れ、平和祈念式典に参列した。
多摩市では、平和の尊さを次世代へ継承しようと、2013年度から市内の子どもたちを被爆地に派遣する事業を実施している。長崎への訪問は2016年度以来、2回目。事前に参加する中学生を募集した結果、6人が選ばれた。
6人は、8日の朝に多摩市を出発し、現地に到着後、純心女子高校での平和交流会に参加。高校生とミニワークショップを行い、「平和行動目標」を発表するなど行動することの大切さを学んだ。続いて、長崎純心大学の学生と平和学習を行い、学生の案内によるピースウォークで山里小学校や永井隆記念館、平和公園、原爆落下中心地や原爆資料館を見学した。
翌日、阿部裕行多摩市長とともに多摩市内の児童館や学校で作成された千羽鶴を献納した後、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に参列。午後には、恵の丘長崎原爆ホームを訪問し、被爆高齢者と交流を深めたほか、第11医療隊救護所跡や、浦上川での万灯流しや被爆マリア像のたいまつ行列を見学。10日には浦上天主堂でミサを体験し、浦上キリシタン資料館などを見学した後、帰路に就いた。
参加した中学生は「考えて行動することの大切さを学んだ。平和を守らなければという思いがより強くなった」と感想を述べていた。
学びの成果を発表
長崎市を訪れた中学生6人が、平和祈念式典への参列や遺構を見学するなどして学んだ成果を発表する「報告会」が8月25日(日)、午後2時〜4時30分、永山公民館ベルブホールで開催される。入場無料。問い合わせは、市平和・人権課【電話】042・376・8311へ。
多摩版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|