多摩消防署１部特別救助隊のチームリーダーを務める 天野 龍さん 市内在勤 33歳
「感謝」の心で地域を守る
○…12年ぶりに多摩消防署から「全国消防救助技術大会」に出場し、入賞した１部特別救助隊。年始に始まった訓練時から、チームリーダーとして牽引役を務めてきた。全国大会は緊張とともに、大勢の関係者、観客の前で気持ちの高ぶりもあったそうだが「多摩署、東京、関東の代表として恥ずかしくないものをみせたかった。訓練の成果を発揮できて安心しています」と安堵の表情で語る。
○…個人としては、６年前に城東署に勤務していた時以来、２度目の全国大会出場。その際は、隊で最年少だったが、今回はリーダー。城東署で教わったことや経験を伝えようと訓練の時から取り組んできた。その結果が入賞につながった。多摩署では過去に、４年連続で全国に出場した実績があり、先輩たちから「復活だね」と声を掛けてもらった。「来年、再来年も１部から３部の特別救助隊が切磋琢磨しながら、多摩署一丸となって関東、全国に行きたいですね」と抱負を語る。
○…北海道出身。中学生の時に友人を火災で亡くしたことがきっかけで消防士を志した。より人の多い所で人助けをしたいと上京し、東京消防庁に入庁した。ハイパーレスキューにいたこともあり、数々の災害現場に出動してきた。多摩署に赴任したのは一昨年４月。「地域の皆さんの防災意識が高い地域だなと感じています」と笑顔をみせる。
○…常に心に持ち続けていること。それは「感謝」の気持ちだ。家族はもちろん、家族以上に時間を共にしている同僚、上司や部下、地域の関係者ら、ここまでの歩みの中で支えてきてもらったという思いが強い。「全国大会に行く時も、署や関係団体の皆さんの支援を強く感じた。これからも感謝の気持ちを持って業務に励んでいきたいです」と抱負を語った。
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